オーディオエンターテインメントの最先端企業、Dolby(ドルビー)は、
米国の物理学者レイ・ドルビーが録音性能を改善する実用的なノイズリダクションシステム開発のために設立した会社で、数多くの画期的技術により世界的に高音質オーディオを意味する名前として知られています。
その会社が開発したのがドルビーデジタルです。
ドルビーデジタルはオーディオエンターテイメントに大きな変革をもたらし、今や映画館、
ホームシアターシステム、自動車用オーディオ、パソコン、ビデオゲーム、携帯製品と
幅広く採用されています。
ドルビーデジタルは、ドルビー独自のデジタル圧縮技術を使い、5.1chサラウンドの
一つ一つの音を完全に分離させ、音声信号を記録します。
それにより精密な空間表現を実現し、サブウーハーも衝撃的なインパクトのある重低音
(他チャンネルの2倍の大音量)で再生可能です。
また、5.1chサラウンドの6つのオーディオチャンネルをCD上のたった1つのチャンネルに
必要とされるデータより少ない量のデータで伝送または保存できるようにします。
そのため、余計な雑音を消し去る事ができ、音の遠近感、移動、定位感などが際立ち、
より立体的な音声が体験できます。
従来のドルビーサラウンドではサラウンドチャンネルがひとつしかなかったのに対し、
5.1chドルビーデジタルはサラウンドが2チャンネルステレオになっており、
より正確な音像定位と、リアリティに溢れた説得力のある背景音を再現します。
また、従来のドルビーサラウンドではサラウンド音域が100Hz~7,000Hzと制限されていましたが、ドルビーデジタルでは人間が聴き取れる可聴音域全体(20Hz~20,000Hz)をカバーしています。 これにより、臨場感は一層高められ、音にさらなる創造的な自由を与えます。
ドルビーデジタルは5.1ch、2chに関わらず、どんな再生システムにも対応している
「ダウンミックス」という独特の機能を搭載しております。
そのため、5.1chのドルビーデジタルをドルビーサラウンド2chでミックスしたり、
通常のステレオやイヤホンでの再生のために平面ステレオ2chミックスを作り出すこともできます。
ドルビーデジタルのサウンドトラックはモノラルから5.1chのサラウンド音まで、何でも対応できます。皆様もお持ちのほとんどのDVDソフトは異なるチャンネル数で、映画サウンドトラック、例えば、5.1chミックスを原語のセリフ、ドルビーサラウンドの2chミックスを日本語版で、また、監督や出演者 による解説や他の特典情報をモノラル音声で、というように、1枚のディスクに複数の音声を組み込めます。
その設定はいつでもメニュー画面などで切り換えることができます。
DVDソフトは、日本・アメリカなどテレビ放送企画がNTSC方式の国の場合、ドルビーデジタル、 またはPCM(CDに使われた方式)のいずれかでサウンドトラックを供給するように規定されています。
そして、PAL方式を採用しているヨーロッパの大半を含む国々ではドルビーデジタル、PCM、MPEGの 3方式より少なくともいずれか一つのサウンドトラックを含むことが条件となっております。
そのため、全てのDVDソフトがドルビーデジタルサウンドトラックではありません。
しかしながら、世界中で売られている全てのDVDプレイヤーにはドルビーデジタルデコード機能が 搭載されております。そして、ほとんどのDVDプレイヤーは、2chのドルビーデジタルデコーダを 内蔵しており、ステレオ出力をアナログ音声で再生します。これらの製品にはデジタル出力が 別途装備されているものがあり、5.1ch再生をしたい場合には、そのデジタル出力から ドルビーデジタル信号をAVアンプなどの外部機器に送り、そこで5.1chドルビーデジタルの 再生を行います。
ポータブルDVDプレイヤーにもドルビーデジタルは採用されております。
そして、ドルビー知覚コーディングシステムにより、不要な音を除去し、
データを軽量化することで、広範囲のデジタル音声信号を処理できるようになりました。
その結果、元の録音された音源に近い音を再現できるのです。臨場感が増すのはそのためです。